藤井壮太八冠達成!
昨日、遂に藤井壮太棋士が八冠を達成しました。
予測はされていましたが、昨日の対戦では一時はAI判定では99%永瀬王座の勝利を示す中、大逆転してタイトルを奪取しています。
終盤は互いに時間を使い果たしての一分将棋となりましたが、並外れた集中力での勝利はどこから来るのでしょうか。
そこで藤井壮太八冠の命式を調べてみました。
五行
木→0
火→2
土→2(日干)
金→0
水→2
まず驚いたのは藤井棋士の体力です。
日干五行は土で日干を助けるもう一つの土一つと、土を生み出す火が二つあって日干は大変に強くなっています。
日干が強いのは体力とか精神力が強いことを表していますので、他の棋士とは心身ともに勝っています。
逆に少し強すぎて悪くすれば强旺格にもなりかねない五行の配置ですが、それをうまく調整するのは漏らすか剋するかしかありません。
強い日干を漏らすには日干の五行が生み出す金が必要ですが、命式中にはその金がありません。
しかし、次に示す大運では。
今年22歳の藤井氏は己酉の秋=金の大運を過ごしていて、必要な金が大運で補われています。
そして地位名誉を示す官星は五行の木となりますが、一見して藤井氏の命式中の五行には本来あるはずの木がありません。
しかし、年の天干の壬と、月の天干の丁があって互いに干合して「丁壬化木の甲」に変化しています。
日干の戊から甲を見れば偏官となり、凶星ではありますが大きな官星となっていて、その偏官が月支の元命である正官を強めて大きな名誉を手にできています。
次にその勝負強さの秘密は冲(ちゅう)にあります。
冲とは支同士が戦って片方が片方を消し去る作用があって、一般にはあまり良い作用ではありませんが、勝負師としてはその意味では必須です、しかし徳と運の無い人(単に比劫大過や强旺格)だったら、いわゆる不良集団に入ったりして精々ストリートファイターで街の嫌われ者として一生を終えてしまいますが、幸いにも将棋は木製の将棋盤の上で木製の将棋の駒を用いての勝負の世界に入ったのはまさに天祐天命天職であったので、嫌われ者の道には進まずに済んでます。
特に日支の子から年支の午を沖して相手を消し去っていますので、対戦相手も勝負が長引けば長引くほど冲が働き、対戦相手が徐々に不利になるのは昨日の勝負を見ても一目瞭然ですし、年支は空亡の支でもあるので、空亡作用も様々あってしまいますが「勝負師」としては天性のものを持って生まれています。
藤井壮太氏のご両親が藤井少年を将棋の道に進めたのがどのような経緯から知りませんが、専旺格にも近い命式ですから普通なら我儘すぎて親御さんの躾も聞かないタイプなので、あえて将棋という厳しい勝負の世界に壮太少年を導いたのは実に大成功だったと断言できます。
これからもご活躍を祈願しています。