東洋占術師 北基 乾のブログ

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声楽家・笠置シズ子の軌跡

 

 

ブギウギ

現在、NHKの朝ドラで放映されている「ブギウギ」は笠置シズ子をモデルにしてると言われています。

私たちの世代では「笠置シズ子」と言えば、大阪弁でまくしたてる不細工な女優さんと言い曰イメージしかありませんでしたが、かつてはOSKのスター的存在で、特に敗戦後に落ち込んでる日本国民に原意を与えてくれた歌手だったと聞いています。

 

ところがある時突然に声が出なくなって、歌手を諦めて役者としてテレビや映画によく出ていました、そんな笠置シズ子さんのことを笑いのネタにしてた時代が我々の知ってる笠置シズ子さんです。

 

 

そんな笠置シズ子さんですが、元来が大阪育ちの人間ですので「笑われる事」は恥ではなく逆に「勝った!」と思ってたに違いがなかったと思います。

関ケ原を東へ超えると笑われる事=恥となるようです。

 

 

笠置シズ子さんの系統図はこのようになっていて、僕的に驚いたのは香川県で早くに亡くなった実のお父さんと戦後、東京大学総長を務められた南原繁氏(香川県出身)とが友人関係にあって、その後年、笠置さんの後援会長をしていたところです。シズ子さん出生の事情も知っていて後援会長をされてたのでしょう。

 

笠置シズ子さんには私生児のお子さんがいて、お父さんはあの吉本興業の創業者の吉本せいの長男で御曹司だったそうですが早くにお亡くなりになられています。

順支もありますので長男の奥さんとしての資格・資質は十分でしたが・・・。

 

そこで、職業病として気になるのはシズ子さんの命式です。

 

1914年8月25日生まれの女性
命式表と五行バランス
 
日柱
月柱
年柱
天干
地支
通変星
 
劫敗(劫財)
傷官
十二運
沐浴
蔵干
通変星
偏官
傷官
空亡
 
半空
 
九星
二黒土星
五黄土星
五黄土星

 

五行

木→2

火→0

土→1

金→1

水→2(日干)

 

空亡=申酉

 

 

五行としてはそれなりに揃ってる方ですが、気になるのは男性運を破壊する傷官が年の柱に集中してあることです。(まさに大傷官😣)

おそらくは吉本せいさんは、シズ子さんの命式を占い師に見て貰って、結婚には大反対したのかも知れません、僕が相談を受けても同じことを伝えます。

マジで大傷官は戯れであっても怖いです。

 

若いうちに出会った吉本興業の御曹司は確か年下だったことで、ここでも偏官が出ていますし、干合すれば大きな正官となって将来有望な彼氏でしたが元来の大傷官でヤッてしまったみたいです。

 

然りながら、シズ子さんは異性運は良くないですがその分、金運はすごいものがあります。

普通、傷官は無駄にプライドが高いですから、人に笑われることは耐え難い命式なのですが、子供を育てるために何を言われても泥を這うような役でも一所懸命にされていた記憶が私にもあります、まさに難波のど根性です。

 

その他にもこの命式では様々な苦労があったと見て取れますが、幸いだったのは月柱の空亡の申は作用しませんので、性格・資質的には大変に好人物だったでしょう、これが真空の酉なら性格的にも難が酷すぎて役者の世界では生きてゆけなかったはずです。

 

こういう人って、こう言う所で最後のツキがあるんですね・・・。

 

 

因みに、美空ひばりさんは笠置シズ子の物まねから歌の世界に入っています。

歌手をやめて役者に転身したシズ子さんが、絶頂期の美空ひばりさんの歌声をラジオで耳にして「あの子も歌が上手くなったな・・・」と呟いていたそうです。