東洋占術師 北基 乾のブログ

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宅神と破宅神:結婚相性判断の重要性

【宅神と破宅神】

四柱推命は悠久の歴史があり、その発祥は古代中国に遡ります。その後長年に渡って中国で基礎が出来ていつしか日本にも伝わってきました。最初は単に四柱八文字だけでの判断でしたがその後には通変星や十二運、または大運などの様々な分野での発展し、現代では家屋についての判断が出来る時代となっています。少なくとも中国での淵海子平の時代には無かった分野です。私はこの宅神・破宅神を特に結婚を前提とした相性判断などでは重要視しています。宅神は吉星ですが破宅神は凶星に類するからです。

 

【宅神と破宅神の定め方】

六十干支にはそれぞれに割り当てられた宅神・破宅神と言う干支があります、しかし肝心なのはそれぞれの支か支と三合会局する支が家庭を意味する月の柱にあるか否かで全く違ってきます。例えば、破宅神の支が申であるなら、申か申と三合会局する子・辰が月の柱にあればその人は「破宅神がある」と判断します。吉星の宅神も同様で、宅神の支が午であればその人の月の柱に午か午と三合会局する寅・戌があれば宅神がある事になります。この場合は三合会局する支であって支合は含まれません。

 

【宅神の作用】

もしも、命式中に「宅神がある」と判断すれば、宅神は吉星ですから、良き家庭を築いて幸福な家庭生活を送れると判断しますが、それだけでは現実的な判断にはなりません、命式を詳しく見て男女ともに「結婚は出来るのか?」と、厳しい目で判断する必要があります。いくら「いい家庭を作れる」と言う宅神を持っていても結婚すらできなければ問題外だからです。

 

【破宅神の作用】

破宅神が作用する命式と判断されれば事は重大です。まず男性の場合は自分名義の家屋に住まいすれば独身であっても、その家に帰りたくなくなったり帰ってきてもその家では落ち着けなかったり、または甚だしき場合はその家を抵当に入れてその挙句その家屋を手放さざる得なくなります。宅神も破宅神も家屋の名義だけで土地は自分名義でも問題はありませんが、ややこしいのはマンションなどでは戸建てと違って土地だけとか家屋だけの区別がつきませんのでマンションは家屋とみなして考えます、もっと怖いのは分譲であろうと賃貸であろうとその作用には変わりのない事です。男性だった場合は「自分名義の家屋に住まいすれば」ですから、自分以外の人の名義であれば破宅神を持っていても何ら問題はありません。ご両親が健在であれば家屋をご両親いずれかの名義のままにしてるのも結構ですが、やはり順番としてご両親は先に旅立たれるのでその場合は今度は自分以外の人で、奥さんとかお子さんに名義を移すのが無難と言えるでしょう。次に女性で「破宅神を持ってる女性」となると、今度は「ご主人名義の家屋では安定した夫婦生活が送れない」とされています(ご主人が破宅神を持ってなくても)。妻の座に安定して居られないのは、夫の浮気とか夫の浪費癖で借金取り追われるとかが考えられます。この様に女性の場合は夫以外の名義にすればいいのですが、如何せんこの様な家庭問題が起きてくると当然ながら夫婦関係はズタボロ状態ですから、ご主人に「この家の名義を貴方から私に変えて!」と言うと火に油どころか核爆弾です。一気に家庭は崩壊してしまいます。

【まとめ】

破宅神を持ってる男性の場合は、住まいするその男性以外の名義にする事です、女性の場合は夫以外の名義の家屋に住む事です。

【破宅神に関する判断事例】

夫婦関係での相性判断を受けた場合は、互いの相性と互いの破宅神を確認します。この様なご相談をされてくるのは殆んどが奥さまで、大概の場合は何れかが破宅神を持ち合わしています。なのでイチからこの説明をするのですが、先にも書いたように夫婦関係が拗れてる時点で夫に対して「名義を私に変更して」とは言いたくても言えません。ですからもう流れに任せるしかありませんが結果は目に見えています。この様な事態になる前に破宅神を持ってる人には何とか対処しないといけませんので、結婚前のラブラブ時にご主人にも破宅神を理解してもらって「ご主人以外の名義」であることを理解してもらうしかあません。しかしいくらラブラブ時代でも事は利権に関する事ですからご主人に疑念を抱かれては元も子もなくなってしまいますので、私としての提案は賃貸で借りる場合は家主さんに了解を得て奥様名義として借りることを了解してもらうのが賃貸の場合はベストです。次に一戸建て購入時には土地はご主人命で家屋を奥様名義が超ベストですが実際にローンを払うのはご主人となりますので、これではローンも組むことがムズくなりますから、家屋の一部(例え一割)でも奥様名義としていれば、結果は大きく違ってきます、分譲マンションの場合も「頭金を奥様が出す」事にして頭金の割合を奥様にするのも一案ですので、この様に判断させて頂いてます。

【破宅神の年に家屋が売りやすい】

新しい家を買うときそれまでの持ち家を売って、それを頭金にして購入する人も少なくはありませんが、持ち家が思った値段で売れるとは限りません。そこで破宅神を持っていようと持っていなくても、破宅神の年(破宅神の支が子なら、申子辰のいずれかの年)には家屋が売りやすくなるという作用もあります。古家を相続したけど持っていても税金ばかりかかるので手放したいと思っていてもなかなか簡単には売れないですから、破宅神の年を狙って売却計画を立ててみてはと思います。逆に宅神の年には良い物件に巡り合うという作用もありますし、家屋購入のチャンスにもなります。

 

【宅神・破宅神を知る】

この様に宅神・破宅神を知ることは大変に便利ですので、知っておくのも悪い事ではありません。北基では宅神・破宅神のみの判断を おひとり1500円にて承っています。下段のメールフォームよりお申し出ください。追って結果と鑑定料金のお振込先を鑑定メールにてお知らせいたします。