東洋占術師 北基 乾のブログ

八卦秘傳録・九星気学秘傳禄 Amazonにて好評発売中です!近日中に四柱推命秘傳禄シリーズ(初級・中級・上級・奥義編)を出版いたします。

人間の手に負えない運命とは?占いが教える運の世界

誰もがよく使う言葉で

「運が良かった」

「運が悪かった」

とかを結構使う事があると思います。

 

我々占い師の視点では、

運にはふた通りあって

一つは運命

一つは運勢です。

 

占いサイトや店舗で見るのは

殆んどが「運命鑑定」と言う文字です。

 

運命というのは、数学で言えば定数であって

動かしようのない数で、運命も人知では如何ともしがたい分野です。

それに比べて運勢は変数で、やり方によっては

大いに改善変化する数字を言います。

その代わりに本能のままに暮らしてるとどんどん悪化します。

 

要するに運命は人間の手には負えない

世界であって、どうすることもできません。

例えば、生まれた家柄、親の地位や名誉財産の有無、

容姿、そして何よりも祖先の遺徳の善悪の結果が運命です。

これらの祖先からの善悪の因縁が実に厄介でもあり、

幸運の大きな要素になってるのです。

 

それに比べて変数の運勢は、

生まれた日の命式によってあらゆる運勢に差異が生まれてきて

運勢にマッチした生き方をする事で

大きく、雲泥の差以上の違いが出てくるものです。

 



どの世界や分野でも大成功を治める人は

運命も良ければ運勢も良好な人ばかりです。

同じ日に生まれても運命が違えば人生もまったく違います。



数年前の大河ドラマ渋沢栄一氏のドラマがありましたが、

もしも渋沢栄一が氏族は氏族でも半農の下士ではなく

高位高官の上士の倅であれば、

幕末の動乱期にあそこまでパワフルに新しい時代に

馴染んで夢を追いかけたりは出来なかったはずです。

もっと極端に言えば、大名の倅であれば

徳川を守る為に一命を落としてた可能性もあるからです。

 

この様に大成功した人は運勢も良かったでしょうが、

生まれた環境にも恵まれて時代にマッチしています。

 

私たち占い師でできることは、

川に流れに彷徨う人々を岸から見て、

其々の人々の行先を判断してアドバイスをするだけの

傍観者なのです。

決して神でも仏でもありませんし、まして川の流れを変える力もありません。

 

例えば、この人は川でいつかは溺れるとわかっていても、

救い出す事もできない存在、単に危険を予知するしかできません。

 

これらの事が分かってきたのは、この勉強を始めて数十年後です。

若い頃は「全ての人を救いたい」と言う身の程知らずの

幻想と錯覚を抱いていましたが、

経験を積めば積むほどに自分の力に限界を感じるようになりました。(苦笑)

 

余り酷くない運命で、余り酷くない運勢さえ持っていて、

自分の運勢の特性さえ把握して人並みの努力して

生きてゆく上で失敗しない手段を駆使する事で

限られた分野だけでも人並み以上の成功は手にする事ができます。

 

現役で生きてる世代の人のできることは、

子々孫々の為にも少しでも善行を積んで

少しでも良い運命を未来の子孫に贈れるように精進努力するしかありません。

 

民族の戦いも、一族の戦いも何十年何百年と続いてゆくものです。

今が辛くて苦しくて悔しくても、

子供や孫の世代で逆転出来る様に

美しく生きて徳を積む事を願います。

 

まあ、其れができるのもできないもの

その人、その一族の「運命」ですが・・・。

 

最後に唯一言えてる事は、

自らの判断でしたことで成功しなかったとしても

それは自分の運と思って他人や社会の所為にして逃げないことです。

この様なことでは、本人はもちろん末代まで救われません。

 

 

kitamoto45645.web.fc2.com