桃の節句 お内裏様とお雛様
今日は3月3日の桃の節句です。
最近はお内裏様とお雛様のみの雛壇が主流ですが、
本格的な避難団を飾る場所もないので仕方がないようです。
既に皆様も知っておられますでしょうが
お内裏様とお暇様は天皇陛下と皇后陛下を模したものだといわれています。
今年の大河ドラマの「光る君へ」でもよく話題になってるように
貴族の出世の早道は、女の子ができたらその子を
天皇の奥様にするのが一番の方法でその子が男の子を生めば
次の天皇の義理の親筋となりますから、
高級貴族たちはこぞって女の子を大切に育てて、
雛祭りには、お内裏様とお雛様を飾って、
女の子の夢を小さいころから見させていたのでしょう。
当時の貴族同士の権力闘争は精々その程度のものでしたが、
その後、武家社会になってくれば、
まさに裏切りと策略の中での大規模殺戮の繰り返しとなり
天下は乱れて戦国時代に突入します。
そんな野蛮な武家社会以前の平安時代は女性がある意味での主役の時代でした。
女性が考えた平仮名や片仮名が現代にまで伝わっています。
桃の節句はそのころの優雅で上品な時代を
思い浮かべる事ができる日でもあります。